SUNNTO t3c はつくづくハズレだった。
その前に t3 を使っていて、これはノートラブルだったのだが、惜しむらくはトランスミッターベルトが固いプラスチックで (Cateye と同じタイプ)、ランニングのように立った姿勢で着けているなら良いかもしれないが、ドロップハンドルを握って前傾するとそのプラスチックの角が肉に食い込む感じで、実際両脇の近くではくっきりと赤く跡が付いて痛かった。ライバルである POLAR はソフトなビニールのベルトが体に巻き付く形式なので羨ましく思っていたところ、同じような comfort ベルトを採用した t3c が発売されたので大喜びして買い替えた。
コンフォートベルト採用と並んでデジタル通信 ( HRM 本体とトランスミッター間をデジタル通信するので混信が無く、無線到達距離も長いとされる) を自慢していた t3c だったが、マトモに一日通しての計測が出来たのは7ヶ月の間にたったの5回くらいだった。トランスミッターをつけた直後はちゃんと心拍数を表示して計測しているようなので安心して走り出すのだが走行中にふと表示を見ると “HR” が出ている。これは計測開始前などのトランスミッターを見失っている状態で、起動時はまずこれが出てからベルトを探索中になり、やがてペアリングしてあるベルトを見つけると心拍表示が始まるという、その開始前の状態に戻っているのだ。仕方なく一旦計測を中断して再度ベルトの探索から始めるとうまく行くので、一日に何度も同じことをする必要があった。
トランスミッターのバッテリーが減ってきて電波が飛ばなくなったのかと何度も新しい電池に交換したり本体とトランスミッターをリセットしてペアリングをやり直したり、さんざん試したが改善しなかった。
おまけにひと月くらい前からは計測中にフリーズ?する症状も出始めた。スタート時は順調に計測しているように見えるのだが、しばらくして見ると、心拍数が105あたりを表示したまま固まっている。計測の経過を示すストップウォッチはちゃんと動いているし、日付/時刻等も正常なのに心拍はもがいても、休憩しても一向に数字が変わらない。ログを見ると動作開始直後にフリーズしているらしく消費カロリーは0kcalのままだ…。
たまらず修理に出したら数日して、症状を確認したので新品に交換したという連絡とともに戻ってきたものの、これまた計測中に “HR” 表示に戻ってしまう現象はそのまま…。
というような経緯があってさすがに嫌になり、POLAR に乗り換えた。買ったのはポラールジャパンのサイトにはまだ掲載されていない RS300X というモデル。私はサイクルコンピュータとしての機能は必要なく心拍のモニターだけできれば良くて、自転車を降りても忘れず身につけていられるリストウォッチタイプが好きなので。

まだ新しいモデルらしい
SUNNTO と違い POLAR は HRM 本体のバッテリー交換をメーカーに出さなくてはならないのがめんどくさいが、使ってみたところ(あたりまえだけど)問題なく計測出来る。
付属のマニュアルを見ていたら、ログを本体からPCに取り込む Flowlink というインタフェースのことが書いてあるが、日本のサイトには情報が無い。グローバルサイトで見るとなるほど同社の最新の HRM はこの Flowlink 経由でログを取り出すらしい。

実物は灰皿みたいな形状だ
さっそく Amazon.com (USA) で注文したら4日でアメリカから届いた(早)。利用するには、始めに polarpersonaltrainer.com に自分のアカウントを作成して、flowlink 用のソフトウェア(ドライバとログ転送用)をダウンロードした上でインストールしておく。ソフトを起動したらUSBコードがついた灰皿みたいなこれをPC (Windows) に接続。あとはトレーニングを終えてログが記録されている RS300X をこの「灰皿」の上にポンとおけば自動で機器を認識してログを読み取り、そのまま polarpersonaltrainer.com に転送。ブラウザで同サイトの自分のアカウントのページが開くと、カレンダーに日付毎のトレーニングログが記載されているという、まことに手間要らずな仕様で感心した。
これは満足度高いね。
自分はABC○ート(って丸わかりやん)で実際にサイズを確認して購入んだけど、これは本当に良かったのでご紹介。
買ったばかりで防水性、耐久性はまだ検証出来ませんが、確かに蒸れない。先日都内のポタリングで炎天下に一日フラットペダルを踏み続けたけど、通常のスニーカーで踏むより不快感がずっと少ないのが体感出来た(素足にサンダルと同等に爽やかとは行かないが、ちゃんと足先を保護してくれてこれなら文句無い)。
またソールはビブラムで一歩一歩蹴り出しにバネ感があり歩行を補佐してくれる気がする。自分の先入観だとゴアを使った靴は高価という印象だったが、最近はこの価格でも買えるのねと感激した。ブルーは新色なのか、限定だったのか通販なんかでは見かけませんね。

ぽちっとな
最初のテレビアニメ「鉄腕アトム」を観て育った55年生まれの私にとって、カンパニョーロはやはり特別だ。10代の後半、自転車が大好きになって足しげく通った『本物の』ロードレーサーを扱っている自転車店で、ショーケースのガラスの中に陳列されていたカンパのディレーラーやハブのなんと神々しかったことか。
もちろんそれらは非常に高価で中高生の小遣いで買うことが出来るものではなかったが、当時の自転車店は、フルカンパのロードに乗った裕福なおじさん(といってもたぶん40くらいだったか?)や競輪選手、大学生のお兄さんも始終顔を出す愛好家のたまり場で、ロードの乗り方や手入れの仕方/メンテの方法、部品談義などがただで教えてもらえる格好の自転車教室であり、そうしたオーナーから直にカンパの部品についても教わった。
あの頃の国産自転車部品の多くは臆面も無く海外メーカーのコピー商品だった。見た目はそっくり、でも中身が違った。一見綺麗な仕上げの悪く無さそうなハブもディレーラーも、一年も使えば文字通り「メッキが剥げ」て錆がでたり、軸受けが摩耗してガタが出たり。今では世界に冠たるメイド・イン・ジャパン品質なんて言っているけど、あの頃は誰一人国産の品質を誇る人間なんかいなかった。まだ「舶来」に追いつけ追い越せだった(産業分野によってキャッチアップのスピードに差はあったけど)。「自転車教室」では実際に選手が使ったハブをバラして「ここの摩耗が国産とカンパではこれだけ違う」みたいにライブで実践的な品質評価が聞けたものだった。
現代の中国製品が有名ブランドもののコピーで溢れていることを指して、『だから中国は』駄目だとか嫌いだとかアンチなことを偉そうに吹いて回るネウヨがいるけど、どうせジャパン・アズ・ナンバ−1とか自画自賛した(あー恥ずかしい)時代以降の生まれの物を知らない連中でしょ。日本も同じ道を辿ってきたのだ。
その後、DURA ACEやマイティコンペ、シュパーブ等が発売になって、多少デザイン的にもカンパの猿真似ではない路線を志向するようになったし、日本の自転車部品の品質がぐっと底上げされたのは事実だった。でも、なおカンパとそれ以外のメーカーの品質には歴然と差があったのだよなー。海外部品メーカーの製品の中でもカンパは群を抜いていたから、やっぱりレースの現場にとどまり続けて部品を作ってきたという創業以来の鍛えられかたの差があったのだと思う。
現代のシマノのパーツが精度良好で、耐久性も申し分ないのは頭では理解しているけど、やっぱり私はカンパでなくちゃ嫌なので、こんな本を注文してしまいました。
活字中毒気味だ。常に「目下読んでいる本」がないといられない。ついでにこれから読むつもりの本も3冊以上つねにストックしてある。いつか読みたい本リストは、長過ぎて先に寿命が尽きるものと推定される。

未知谷の新刊
仕事が忙しいと、一層本が読みたくなって困るが、そう言う時は、仕事に差し支えないように、本格的に知性や感性を動員しなくてはならない作品は避けなければならない。各社から毎月たくさん出る新書の類いがちょうど手頃だが、今回は単行本でジロ・ディ・イタリア 峠と歴史
(未知谷)を読んだ。
自転車本である。しかもレース本。もうすぐ100周年大会も始まるジロの歴史上、名勝負や各種エピソードを生んだ峠を紹介している。各峠の紹介は簡潔な文章で見開き2ページ内外で収まるから手軽に読める。私は食事中(行儀悪くて失礼)やコーヒーブレイク、移動中の電車内などで読んだ。
大変オモシロかったが、非常に残念な点も。まず、写真が少ない。もう少しレースの写真が充実していれば興味倍増だったろうにと、惜しまれる。
が、さらに残念なのは文中の地名、峠名さらには歴史上の選手名までもがすべてカタカナ表記で、イタリア語のスペルが全く参照出来ないこと。これはおよそ21世紀の書物とは思えない。
筆者はもちろん執筆に当たって海外の事情通の文献を当たっていて、巻末にはそのリストもあるが、どうせなら地名を原語のままそこから引用して欲しかった。地名の読み方は(筆者がイイ加減とかいうはなしではなく)カタカナに直す表記法が時代とともに変わることもあろうし、この本を読んで興味を持ちインターネット他でさらに調べてみたいと思っても、カタカナからイタリア語の表記を導けるほど博識ではない私などは、手も足も出ず、この本からの広がりが期待出来ない。
この点だけは修正した改訂版が出てくれれば、私は喜んでもう一冊買うのだが。
コメント感謝です