江戸東京博物館:特別展「写楽 幻の肉筆画」ギリシャに眠る日本美術~マノスコレクションより
2008 年 7 月に日本の研究者による大々的な学術調査が行われ、謎の浮世絵師、東洲斎写楽による肉筆扇面画が発見されたのです。これは写楽が版画での活動を終えた後の 1795 年(寛政7) 5 月に描かれたものとみられ、従来の写楽研究に大きな影響を与える大発見となりました
19世紀末から20世紀初頭のギリシャのウィーン駐在大使マノス氏がパリやウィーンで収集した浮世絵など日本美術のコレクションから見つかった写楽の肉筆画を目玉とする展覧会を観てきた。
写楽の肉筆は扇面画なのでまさに扇のサイズしかなく(当然)1点のみ。江戸期の美術史研究上の価値とか写楽の研究における画期とかは、門外漢の私にはちょっと。しかし他にも各時代の浮世絵が多数展示されており、十分に楽しめた。
若いころはほとんど興味がなかった浮世絵だが、最近はその構図や画面構成がとてもオモシロいし素晴らしいと思うようになった。
なかでも極端な遠近法を用いた『浮き絵』という手法の作品は初めて見たので、そんな浮世絵があったことにまず驚いた。しかも、西洋の近代絵画においては(のちにそれを超える試みが現れたとしても)基礎教養とでもいうべき遠近法(写実主義)の『物理的・光学的正さ』みたいなものが、江戸期の日本では結局受け入れられず、際もの扱いでやがて廃れてしまったことに、もっと驚いた。
そんなことに驚くという自分のほうが「写実」に価値をおく、西洋近代的なフレームワークにとらわれてるってことだろうけど、江戸の庶民や文化人はなにも理屈っぽいことなんか考えず、なんとなくイケてないよなーくらいのノリで遠近法的な表現を受け入れなかったんだろうと想像すると、その感性はやっぱり凄いと思っちゃう。
いいですね、以前北斎展を見に行ってちょっとハマってるので
夏休み辺りに行ってみようかと思います。
(人が多くて鑑賞どころじゃないですかね(^^;;))
@kino
先日(日曜日)はまださほど混雑していませんでしたが、夏休みですから今後はどうなるか…